我武者羅 東京・幡ヶ谷







見上げれば青い表層の空の下を白い雲が駆け抜けて行き、緩やかな南風が街の木々の葉を軽く揺らしていた十月後半火曜日の朝だった。

時に最近また表現や内容に手違いやミスが多くなっており、後から何度も読み返して翌日の夜には調整しております。何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。

さてそんな今日は幡ヶ谷界隈に営業で出掛け、以前土日曜日営業の弥彦の時に訪問した、そんな時から気になっていたファーストブランドのこちらへ入店する事にした。

ファーストブランドは平日営業のみで、土日曜日はセカンドブランドで違うラーメンが提供されるこちらだけに、半ばあきらめていたラーメンであった。

ちなみに平日の夜9時を過ぎると、サードブランドとなって新潟燕三条系インスパイアの背脂煮干しラーメンが提供されている。

当初は現在のサードブランド名の「どっかん」で開業されたらしいが、現在のファーストブランドに改称して随分と経過して落ち着いているよう。

正午過ぎに店頭へ到着。店内に三人と外にニ人の合計五人が待っておられ、それほど待たない感じだったのでその後ろに着いた。

見るとサードブランド「どっかん」のメニューが店頭の目立つ場所にインフォされており、深夜来店をそれとなく促していたこちらだった。程なくして先客の何名かが帰られて行き、入れ替わるように扉の中へ入った。

まもなく券売機が空いてその前に立つ。こちらの場合は頭にウマが付くのが鯛出汁系豚骨スープで、コクが付く方は鯛節粉豚骨スープと言うメニュー構成になっていた。

それをふまえて鯛出汁の方の「ウマ醤油大盛」を選び、追加トッピングで味玉ボタンも連打した。

振り向くとちょうど目の前の一番手前のカウンター席が空いており、そこに腰掛けながら買ったチケットをカウンタトップに置いた。後続の方が私のすぐ横の空いた席に続く。

その隣りの方を見ていると、カウンタに置かれた茶碗から小さいプレートを一枚だけ取り出し、買ったチケットにそれを添えて置いていた。

その茶碗にはインフォがあり「ランチサービス」の文字が浮かんでいた。

それに続いて赤チップがライスに対して、青チップが半ライスと記載されていた。なるほどと理解すると、真似をするように赤いプレートの方を茶碗から取り、カウンタトップに後からさりげなく置いた私だった。

慣れないお店に入る時は、このように先客や後続客の動作を見ておく事が、大切だと改めて実感した。程なく到着。

ラーメンを持って来られたお店の方も、チップのプレートを見てカウンタトップに後からライスを置いてくれた。

おお、糸唐辛子が中央の白ネギの上にアート感覚よろしく置かれ、それはカーブを描いてビジュアルに花を添えていた。これは美味そうだ。待ちに待ったラーメンが、目の前にありそれは感無量だった。

それではと行かせて貰えば、それはもうもうもういやいやいやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

鯛だけの単純な味の骨格と言う事はなく、鯛を中心にした様々な食材に豚骨を加えたタイプのスープで、これが実に美味しい。

中細ストレートの麺もしなやかにして流麗な弧を描きながら、口にスルスルと収まって行った良い麺であった。その美味しさゆえに大盛にした麺は、マジックの如く瞬く間に消えてしまった。

なおこちらでは雑炊が手軽に楽しめるよう、焼き石を無料で入れてくれるサービスがあるようになっていた。盛況なランチタイムだが、これをお願いしない手はない。

ドンブリに無料で来たライスをあらかじめスープへ投入し、軽く掻き混ぜてからカウンタトップに置いて焼き石をお願いする。

すると高熱になった小振りな石を中に入れてくれ、それと共にジュッとした音が軽く店内に響く。それでスープの表面が泡立ち湯気が軽く立って、少し間を置くと飯粒がスープを軽く吸ってちょっとした雑炊のようになった。

それを口にすれば、もうアツアツでウマウマ。つけめんのつけ汁に石を入れるパターンを、オジヤを雑炊のようにさせて楽しませる石に変えてしまう発想が何とも素晴らしかった。

スープが再加熱されて不思議にも心までも暖めてくれる感覚に、上京して働いている訳ではないが、どこか望郷の念までも感じてしまいそうだった。

週変わりで話題店が変わる都内において、こちらは善戦しているラーメン店の一店舗で、その理由が今回訪問して食べてとても良く判った次第だった。

日本人が鯛と言う食材に持つイメージに着目し、そんな王道の味わいに表現できない唯一無二的な味わいも掛け合わせており、そんな中で右肩上がり感まで混在している感じがあり、おそるべし我武者羅さんであった。いや、良かった旨かった。

(左フォト) 味玉うま醤油大盛/焼石インフォ/ライス申請用チップ/店舗外観 (2009.10.20)


 鯛だしとんこつ 我武者羅 (がむしゃら)

 住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2-1-5弓ビル1F   定休日:不定休

 営業時間:平日11:30〜15:00/18:00〜20:30 ※どっかんは平日21:00〜24:00

 アクセス:京王新鮮線幡ヶ谷駅北口下車。左に出て新宿方面へ進んだ左側で徒歩およそ2分。



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