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藤の家@東京都千代田区・神田※閉店 | ||||||||
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世間ではお盆休みと云う事で、いくつかのラーメン店でもシャッターが閉まっていた。そんな中、こちらが営業しているのを見つけ入店する。 コの字カウンタがあり、厨房には初老風の店主と奥さんがいらして先客は二名おられた。メニューを見ると、沢山の種類のラーメンがあった。熊本ラーメンとか、豚骨ラーメンとかそうした類いが色々でこれを初めて見た方はきっと面を食らうであろう。 「お奨めはどれですか?」とお聞きすると、「ウチはかまあげラーメンです」との事でそれでお願いする。このラーメンだけかも知れないが、色々な食材をひとつひとつ切り始めて、麺を茹でる迄相当の時間を要した。カウンタ席の上を見ると、こちらの店名にもなっている藤の花の模造花がぶら下っていた。 そして何故か河豚の民芸品らしきものもぶら下っていた。壁には故・由利徹さんの色紙が飾ってある。良き時代のいい味を出しておられた名優である。これ程手間の掛かるラーメンも珍しく、店主の手が止まったので出来たのかと思えば奥さんが急き立てて追加具材が入り完成した。そして到着。 かまあげうどんをヒントにした感じで、麺が具の入った味の少ない割りスープにつけスープがついたつけ麺といったもの。つけスープはラードの様な油がたっぷり入った醤油味で、とにかく幾種もの具材が入ったもの。麺が入った方には柚子を刻んだものも入っていた。ハマる人はハマるかも知れないそんなラーメンであった。 (2003.08.14) |