深川 伊勢屋 東京・門前仲町


     
深川不動尊の参道は人情深川ご利益通り。

明治14年に竣工した深川不動尊不動堂。

寛永四年創建、富岡八幡宮。

頻繁に行われている、境内の骨董市。

地下鉄の地図にも、店名が記載されている。 和菓子が本業の、深川伊勢屋さん。 店舗の右手奥では、御惣菜も好評販売中。 人気のラーメンに深川丼の「深川セット」。









午前の遅い時間になってから、初夏らしい雨が落ちて来た、五月後半休日の日曜日であった。

しばしば、たまに電子メールで、お褒めの言葉を頂いたり、賛同のご意見を賜ったりしている。そんなメールを頂戴すると、そこはやはり嬉しいもので、こうしたホームページをやっていて良かったなと心からそう思う。

そんな中で、サイト御訪問様が気に入ってるお店を、教えて貰う事もあったりするが、大抵は様々な事情や思惑により、行けてなかったりする。

しかし、合わせ絵がぴったり符号する様なお店を知ると、矢も楯もたまらず、行きたくなってしまう事もあったりする。

そう、それが今回紹介する、食堂と言うか、お総菜屋と言うか、土産店と言うか、甘味処と言うかと定まらない深川伊勢屋さんだ。明治40年創業、和菓子店の老舗店だが、様々な飲食物を扱っているお店だ。

そんな風に取り扱い品目の多い飲食物を提供する場所と言えば、高速道路サービスエリアの食堂兼売店くらいしか浮かばない。

そんな訳で、深川不動尊入口にあり、随分前からその存在は知りながらも、ひやかしで入った事はあっても(おいおい)、一度も何かを買ったり、食事した事はなかったこちらへ、富岡八幡宮の骨董市もあって出掛ける事にした。

都営地下鉄を乗り継ぎ、門前仲町駅で外に出ると、まだ正午前の時間で、新緑の木々が雨で濡れていた。そんな中を、永代通り沿いにある、商店街を歩いて行った。

やはり雨の所為なのか、人の出は何時もより少ない、門前仲町駅周辺だった。しばし歩けば此処の店頭となったが、とりあえず今はそこを通り過ぎた。そこまでは、商店街の日除けがあったのでそのまま来たが、ここからは傘を広げて更に進む。

成田山とある大きく赤い鳥居を潜り、参道を進んで深川不動尊を参拝。現在新しい本堂が建設中で、境内左手は工事現場となっていた。途中まで戻り脇道を入り、今度は富岡八幡宮の方へ歩いてゆく。

今日は恒例の骨董市の日で、この様な雨の中でも開催していた。境内のあちらこちらに、商品の骨董品が並べられていた。

柱時計、置き物、壷や皿、懐中時計。様々な骨董品が、青いビニールシートやテーブルの上に並べられていた。社務所で縁起物の土鈴を購入し、そのおつりから賽銭箱へ百円を投げ入れてニ礼二拍子。

そして来た道を戻り、こちらの店頭へ到着。お店の不動尊寄りにはお総菜コーナーがあり、その永代通り寄りでは生和菓子を手売りしており、食堂の入り口は永代橋側にあった。

ラーメン等のサンプルが並んだショーケースもあり、ちょっとしたレストランの様な入り口で、そこへ入るとテーブル席が並んだ客スペースがあり、二階にも客席がある様だった。

前精算方式で食券を買ってから席に腰掛ける方式になっており、ラーメンと深川丼の「深川セット」に、甘み処でもあると言う事で、「あんみつ」もお願いした。

ラーメンは、正油と味噌があるそうで、正油と言うと「正・味」と券にある所へ、「正」にだけ丸を付けてから食券を手渡してくれた。そして一階は窓がないスペースだったので、階段を上がって二階へ行くと、広い窓からは外の景色も見え、店舗前の赤い鳥居が目前に見えた。

明るい窓際から席が埋まっていて、壁際のそれでも落ち着けそうなテーブル席へ腰を降ろすと、冷水が入ったコップと、紙では無いおしぼりがやって来た。嬉しいサービスである。程なく到着。

おお、あっさり醤油のお手本と言えそうなラーメンに、トロトロな卵が掛かった深川丼にタクアンが二切れと、さらにゴボウ等の野菜の煮付けらしきお総菜までやって来て、なんとも一つ上を行くサービスが、こちらにはあったのだった。

それはそのラーメンや、深川丼を口にしても変わらない所か、その本領をさらに知る事となった。これは、実に美味しい。土産店のラーメンと言うと、それなりなイメージがつきまとうものだが、ここは違っていた。

奥行き感のあるスープに、中細ちぢれの麺もいい。メンマを口にすれば、一つの惣菜として完成しており、チャーシューに至っては小降りながら、その美味しさと言ったらないもの。

予想だにしない旨さに、言葉を忘れる程に良い。もう、美味い美味い美味い美味い。卓越の末の美味しい感動とは違う。むしろ極めて普通。しかし普通な味付けながら、どれもが繊細で丁寧なのだ。

深川丼に手を付けても、三つ葉が乗っていて、同様の傾向が舌を満足させ、後から来た香の物も付いて来た、あんみつもまた同じで、繊細にして丁寧な施しを感じるものだった。

そんな沸々と来る良さを感じつつ、まさしく気が付けば完食。帰りがけ「きんつば」等の和菓子に、夕飯用に惣菜コーナーでも買い物もして、お店を後にした。 いや、これは大変に、良かった。

(左フォト) 正油ラーメン/深川丼/あんみつ/店頭外観 (2009.05.24)


 深川 伊勢屋 (ふかがわ いせや)

 住所:東京都江東区富岡1-8-12  定休日:不定休

 営業時間:11:00〜20:30 ※併設店舗は、8:30より営業。

 アクセス:都営地下鉄大江戸線・東京メトロ東西線門前仲町駅下車。永代通り沿い、深川不動尊
       入口の鳥居前。



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