ふえ木 千葉・二和向台



 
すでに陽射しが秋色にすり替えられたように、夏の終わりの涼風の温度が数度だけ下がっていた街角で、見上げた大空もそれはドラマチックな程にそぞろの昼下がりであった。

午後から単独営業回りと言う事で、新京成線習志野周辺の中で、こちらにも立ち寄って見ようと入店する事にした。キラキラと光る、太陽光線がまぶしい店頭。

中へ入って券売機を見ると、こちらの魚介豚骨醤油らーめんは、以前にも記述した通りに「こってり」と「あっさり」の二種類があり、悩むことなく「あっさり」のボタンの方を選んだ。そして店主に御挨拶の言葉を投げかけつつも、ランチ二杯目と言う事で、そこは「麺少なめ」でお願いした。

一時期は常連さんの要望もあり、限定で二郎系のラーメンを提供していた事もあったそうだが、最近は特に限定も出さず大人しくしているそう。程なく到着。

カウンターには割り箸と、何度も洗って使えるいわゆるエコなお箸が両方ともあり、それではとエコな箸で行かせて貰えばそれはもう、美味い美味い美味い美味い美味い。以前はつけ麺だったが、今回はラーメンと言う事で麺が違うが、中太平ちぢれで国産の小麦粉だそうで、その食感たるやプルプルプリンプリンと来て、かなりの秀逸さを感じたものだった。

またスープの方は、濃厚スープをライトにしたものだが、これがまた出汁の良さがその分前面に露出しており、何とも味わい深い、間違いなくあっさりした感覚を持てる醤油スープであった。気が付けば完食。いやいやいや、こちらも大変に美味しいラーメンであった。

(左フォト) らぁ麺あっさり(和風スープ) (2009.09.10)







秋の雨は収まったものの、曇り気味の天気は陽射しを隠し、微風がかすかに草木を揺らす、十月下旬休日の土曜日だった。

新京成電鉄二和向台駅周辺に、今月1日に大成食品の鳥居式らーめん塾を卒業した店主が手掛ける、つけ麺が既に好評のラーメン店が開業したらしい。何とラーメン二郎で、修行した経験もあるそう。そこが大変に引っ掛かり、そろそろ落ち着いて来た頃だろうと、そんな訳で出掛けて見る事にした。

正午を少し過ぎた時間、二和向台駅に到着。余談となるが新京成電鉄沿線には、八柱・五香・六実・三咲にこの二和向台と、数字が付く地名が多い事にお気付きだろうか?

これは明治新政府が、下総台地の小金牧と呼ばれたこの周辺を、幕府が無くなって職を失った人々の為に、開墾事業を展開した時に開拓して出来た地名で、その数字は開拓した順番となっている。つまり裏を返せば、数字が付く地名は歴史もある土地事情で、開墾した方もそのまま住みついており、それで江戸っ子気質な方も多い。閑話休題。

さて踏切りを渡り、歩いて五分程で店頭に到着。すぐ目の前には、デニーズがあった。店内に入るとランチタイム時の良い時間ながら、たまたま先客二名のみ。右手に券売機があり、ラーメンは濃厚豚骨魚介の「らぁ麺こってり」と和風スープの「らぁ麺あっさり」、そしてつけ麺は人気の濃厚豚骨魚介の一本で、その特製つけ麺1100円を選び、100g増しとある大盛券100円も連打し、中央付近の空いたカウンター席に券を置きながら腰を降ろした。

何気なく後ろを振り返り、車が絶えない通りを見て、視線を厨房側に戻す。おや?今ラーメン二郎でよく見る黄色いポリタンクを、見た気がしたが錯覚だろうか。ふっ、そう言えば最近二郎が、御無沙汰だったかも知れない。そんな錯覚をするなんて又今度行って見るか、なんて悦に入る私だった。いくら何でも本格豚骨醤油のお店に、ラーメン二郎と同じカネシ醤油の黄色いポリタンクが、振り返ればあるなんて、 ・・・・・・ありますた。

店主にネットでラーメンサイトをやっている事を告げると、何と以前訪問させて貰った砂町らーめん@砂町銀座の店主と同期生だそうで、私のそのお店のレポも読んで頂き、サイトもご存じだそうで嬉しい限りだった。

カネシ醤油に20種類以上の、様々な食材や調味料を利用しているらしい。店名はやはりお名前の笛木さんからだそうで、笛を平仮名にしたのは確認する迄もなく、お客が「増える」に掛けたのだろう。厨房を見ていると、とても丁寧につけ麺を作っておられた。程なく到着。

おお、なんちゅう旨そうな麺と汁な事か。つけ汁の泡が半端で無い事からも、尋常ではない事が判る。それではと麺だけ口にすれば、大成食品さんらしい太麺で、他店とは微妙に違う食感が店主の素晴らしい個性を表わしていた。茹で方シメ方どれを取っても、どこかで同じ麺があったとしても、違いが出るのが太麺の面白いところでもある。

それではと汁に浸して行けば、これがカネシ醤油のパワー漲る汁で、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。久々醤油の立った塩気だったが、それを羽交い締めにした豚骨と魚粉が、タッグを組んで塩気を調理して提供した感覚が伴う良さがあり、なんのこっちゃと思われても、そーなんだからしょうがない。

チャーシューがトロトロ系でこれも良く、他の具もいいし、メンマがなかなかのちょっと類を見ない素晴らしい出来栄え。麺は大成食品さんが良い麺を作り、その分汁やタレには充分な気合いを感じる事が出来た。創作とは得てして、そんなものである。

丁寧に仕上げている分時間が掛かっていたが、経験や練習で慣れて来れば問題ない範囲だった。割りスープではやはり濃かったので、汁を半分麺のドンブリに捨てさせて貰い、カウンタトップにあったポットのスープで楽しんだ。気が付けば完食。帰る頃にはカウンター席も埋まり、後ろに待ち客がおられた。いや、ズバババン!と、もう旨かった。

(左フォト) 特製つけ麺大盛(麺・汁)/店舗外観 (2008.10.25)


 らぁ麺つけ麺 ふえ木        

 麺量:らぁ麺200g/つけ麺300g ※大盛100円につき100g増  住所:千葉県船橋市咲が丘3-1-23

 定休日:火曜日  営業時間:11:00〜14:00/18:00〜20:00※通しの場合あり

 アクセス:新京成電鉄線二和向台駅下車。改札を出て通りを右に行き、踏切りを渡り商店街を
       進んで行く。突き当たりを左折してしばらく歩いた右側。



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