中華そば 永楽 東京・大井町





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ここしばらく土日になると雨が滴り落ちる天候で、またそんな冷たい雨が春分間近の空から降り注いでいた3月半ばの週末土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、降り止まない雨が夜空から注いでいた午後8時過ぎだった。

ふとこちらが脳裏に浮かび上がって、また会社帰り訪れることにした。大井町駅品川寄りの出口から出て、まもない東小路飲食店街と呼ばれる横丁の路地にあるこちらだ。

いつも思うことだが仕事帰りに食べる夜のラーメンと、休日を利用して食べる昼のラーメンは、ダシの濃淡を差し引いても同じラーメンが不思議と違う味わいになるもの。

だから出来ることなら仕事帰りに数度でもいいから、食すことが出来れば嬉しいと思うお店があるもので、私にとってその最たる一店がこちらであったりする。

前回訪問した時に、みそラーメンを提供していることに気づいて、どんなみそラーメンなのだろうかと思案したりしたものだ。

おそらく名店永楽だけに、安易な札幌味噌的シフトではないはず。そんなわけで気になるところとなって、仕事を終えてから京浜東北線電車を大井町で途中下車してやって来た。

折りたたみ傘をすぼめてアルミ製のドアを開くと、お店の方の挨拶の声が奥から聞こえて来てカウンター席へ促していた。

見ると声がした一番奥が空いていたので、そこまで進んでから腰を下ろした。

そしておもむろに味噌ラーメンをお願いした。外は人の動きを鈍らせる、冷たい雨が降るだけにいつもより空いていた店内だった。

それでも後続が続いて、そこはさすがの名店永楽だった。程なく到着。しっかりと炒められた野菜が麺の上に乗せられたそんな味噌ラーメンがやって来た。

独特な味噌スープは、見ている内に引き込まれそうな風情を有していた。モヤシは、やはりゆがいた仕様と違ってしんなりとしている。

それではと行かせて貰えば、もう実に素晴らしい味わいのみそラーメン。

つくねっぽい挽き肉にもいい風合いを感じることが出来たし、透明になった玉ネギや青菜の緑具合にも風情を感じた。

即席めんのように安っぽいと言う意味ではないが、どこか出前一丁のみそ味に近いシフトをに感じた。それは私にとって、実に素敵な出来事と言えた。

それにしてもこちららしいヤワメの太平ストレート麺を、揚げネギが浮く醤油味とはまた違った味わいで口にすること自体に、かなり有意義な感動を覚えるしかなかった。

後半になってから一味や七味が欲しくなったものの無かったので、傍にあったラー油を入れてみればこれが大正解な味わいで、気を良くしてさらに入れ足してとても美味しかった。

気がつけば完食。いや、とんでもなくかなり素敵に美味しかった。

(左フォト) みそラーメン/同拡大画像 (2012.03.17)


 中華そば 永楽 (エイラク)  ※下記データ(2011.12.10)情報更新

 住所:東京都品川区東大井5-3-2 TEL03-3471-8252

 定休日:月曜・第三火曜  営業時間:11:30〜22:00(21:25LO)

 アクセス:JR京浜東北線大井町駅東口改札下車。改札を出たら左手の路地を左側へ進んで行き、
       一つ目の東小路飲食店街のアーチの右路地を潜って歩いて行った左側にあり。


数日続いた雨模様を払拭するまぶしい陽射しが青空から注いで、その放射冷却現象なのか寒さひとしおの12月前半週末の土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、また穏やかな午後8時過ぎだった。

一昨日は大森喜楽を訪れて、こちらをつい思い出したものだが、そう言えばこちらもまた夜9時過ぎまで営業している中華店だ。

それに気がついた時、仕事帰りにあの中華そばが口に出来るとは、なんて素晴らしいのかと思わず唸ってしまった。

そんなわけで京浜東北線電車に乗って、夜の大井町に降り立った。いつも抜けて出る改札口はシャッターが下りており一瞬戸惑ってしまった。

それも逆にある改札口が東急線の直通連絡口と勘違いしていたからで、よく見れば違っておりそこから外に出てこちらの店頭へやって来た。

すると7〜8人近い人が入口にたむろしていた。しかしよく見ると店内はそこそこの空き席があり、仲間同士でこちらの店頭にある灰皿を利用しているだけであった。

それだけに直ぐ入店出来て、カウンター席に促されてそこへ腰掛けた。大勢並んでいるとして、余所へ流れた人もいたのか結構空き席があった。

左手の壁にあるメニューを見上げ、そこからワンタンメンをお願いする事にした。

実はチャーシューメンにしようかとすれば1300円と言う金額に次回にしようかと怖じ気づき、ワンタンメンにしてチャーハンも一緒に注文するかと見れば800円で続く言葉が出なかった。

結局前回と同じになってしまった。よく考えればラーメンに餃子なんて素敵そうだし、みそラーメンの単品オーダーもいいかも知れない。ちなみに大盛はオーダーする事が出来ないこちらだ。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、もう永楽サイコーな美味しさ。一日中立ち仕事で、いつもより忙しかっただけに幸せなひとときと言えた。

少し前のかおたんラーメンえんとつ屋@南青山ラーメンZ@西船橋に、一昨日の大森喜楽も良かったが、或る種の緊張感にこの建物の風情がそう思わせるのか渋谷喜楽よりも美味しいと感じた。

確かもやしそばがこちらも大森喜楽もとろみ餡で、渋谷喜楽はとろみのないものだけにこちら出身なのだろうか?しかし味玉の風情は、何処よりも渋谷喜楽だった。

気がつけば完食。いや、とんでもなく素晴らしく最高に良かった。時代を超越した美味ありき。

(左フォト) ワンタンメン/夜の店頭外観 (2011.12.10)


梅雨明けしていないものの、すっかり気候は真夏を迎えている6月末日の休日木曜日。今日も朝から容赦のない陽射しが注いでいた。

少し前に某店主から永楽で修行した方が喜楽を創業させた逸話はその正反対で、喜楽で修行した方が永楽を創業させたと教えて貰った事があった。

そう言われてネットで調べて見ると喜楽は昭和27年創業に対して、永楽は昭和31年創業らしくその通説の方が正しそうだった。

最近そんな渋谷喜楽の麺が変わったらしくそんな情報も入って来るが、少し前まで勤務先が渋谷だった事もあって頻繁に訪問していただけに、もう少し落ち着いてからと言う気分だった。

それに対してまだ一度しか訪問していないこちらだけに、そんなところを自ら確認して見たくなった事もあって出掛ける事にした本日であった。

そんなわけで秋葉原から京浜東北線電車に乗って、久々の大井町へやって来た。

プラットホームで腕時計に目をやると、開店時間の午前11時半までまだ15分近くで、少しだけ駅構内で時間を潰してもまだ五分以上先だった。

東小路飲食店街の中に在るこちらだが、そんな東小路飲食店街は吉祥寺のハーモニカ横丁に負けない風情を醸す呑み屋街だと言える。

そんな路地を歩いていると、こちらの仕込み所らしき作業場が、お店のすぐ近くにあるのを偶然通りがかって見つけた。

お店の方が行き来しており、そう広い厨房ではないこちらだけに、そうしたスペースがあっても不思議では無かった。

そんな場所を横目にぐるっと回ってから店先に到着すると、既に6人の外列が出来ており慌ててその後ろへ着いた私だった。ふと見上げると以前頭上にあった袖看板が無くなっていた。

大抵の老舗店は営業開始時間から5分程経ってから開けるのが慣わしとも言えて、案の定きっちり5分経ってから開店したこちらであった。

先頭の方がどうぞと言われて店内に引き入れられる。単独客はカウンタに促されて、グループ客は二人でもテーブル席へ案内していた。

オーダーは入店順番通りに聞いている。後から入店した方がいつもの癖なのだろう、座りながら注文するといなされていた。

ラーメンの大盛をオーダーしようとしていた先客には、お店の方が大盛はやっていないと説明していた。自分の番となってワンタンメンをお願いする。

ちょうど目の前にはこちらの創業年から言って、この店の三代目と推測出来る感じの方がおられた。茹でた麺を軽妙に平ザルを操ってドンブリに入れて、もう一人の方がスープと具材等を担当していた。

ここぞとばかりに渋谷喜楽とこちらの関係についてお聞きして見たかったが、ほぼ満員ながらかなり静まりかえった店内だけに言葉を発し辛い状況で、ここは自重するしかなかった。

エイラクと言うと中野に栄楽があって以前こちらとそちらの店名を取り違えてしまい、それを大崎氏に指摘を受けて恥ずかしい思いをした事があったがそれも今ではいい思い出となっている。程なく到着。

それではと箸を携えて行かせて貰えば、渋谷喜楽に近い揚げネギが浮いた醤油スープに、濃い醤油色した味玉子半裁に茹でモヤシにワンタンが多めに乗ったもので、これがもう実にうんまいもの。

しばらく前に渋谷喜楽へ通っていただけに感じるものがあった。

それはビジュアル的には似ているものの、そのスープの味わいはお互い昭和の風情はするものの何処となく違う感じがした。

本来なら出汁のとり方が同じだったりして、似た味わいになるものだがどうなのだろう。ともあれ似た部分が沢山あるだけに、全く関係がない事は無いように感じてしまう。

平打ちでピロピロして、やたら柔らかい麺がまた感涙もの。さっとゆがいたモヤシの湯通し加減が、とんでもなく素晴らしかった。

ともあれ言える事は現在の渋谷喜楽は建て替えられてしまったが、こちらの風情はその昔から変わって無いだけに、ここでこの中華そばを口にしていると渋谷に居るよりも喜楽らしい味わいではあった。

並盛りでも多めの量ながら、気がつけば完食だった。精算してごちそうさまと告げて外に出る。入店前に見つけた少し離れた作業場に戻って見ると老練そうな方が一人おられた。

さりげなく渋谷喜楽についてお聞きして見ると、全く関係ない事を教えて頂いた。どこかで交流があったとか、そんな類いの出来事があったのかも知れない。

すぐ傍には大きなズンドウがあって、大きなゲンコツが底に引かれて火にかけられるのを待っていた。いや、実に風情の良い、とんでもなく美味しい中華そばであった。

(左フォト) ワンタンメン/店舗外観/大井町駅に入線する京浜東北線電車 (2011.06.30)


早いもので、もう師走。そんな、もうすぐ年の瀬も近い、天気の良い火曜日。先日ひょんな事から、こちらを知る機会があり、ネットで調べると渋谷の名店喜楽にラーメンの雰囲気が近いらしい。

そんな訳で大変に気になる所となり、本日出掛ける事にした。大井町駅で下車するのは初めてで、改札を出て海側のロータリーに出ると、家電量販店の大きいビルがあり圧巻だった。

風情のある路地を入ると、すぐにこちらを見つけた。二階もある、歴史高そうな店舗だ。幸い外列も無く、店頭を撮影してから振り向くと、いつのまにか五人程が並んでいた。

やむなくその後ろに着き、順番になって入店。一階厨房前のカウンタ席中程に案内を受け着席。

いつもチャーシューメンだが、メニューを見るとそれが1,100円で、かなりのボリュウムが予測出来たので(実際その様)、ここは「もやしラーメン」700円をオーダー。

はて、もやし増量にしては高額だな?と思った頃に到着。なるほど「もやしあんかけラーメン」で、焦がしネギがなるほど喜楽風で、これがまた美味しそう。

それではと口にすれば、これがもう、旨い旨い旨い旨い、旨い旨い旨い旨い。

焦がしネギの風情が何とも良く、こってりとした口当たりだが、これがすっきりとした味わい。トロミあるモヤシあんかけの味付けが薄味でニラがまた良い効果を醸す。

麺は太平麺の喉越し豊かなもので、なんとなく稲庭うどん風的要素を持つ感じ。肉は豚コマが入り、あんかけがあるが、ラーメンのスープの本質が、十二分に堪能できるものだった。

気が付けば完食。盛況な店内で、オーダーの行き違いがあったみたいで、賑やかな言葉が頭上を行き交ったりしていた。いや、良かった。後味感も、すっきりだった。

(左フォト) もやしラーメン/頭上の袖看板 (2007.12.04)


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