栄楽 東京・中野 ※閉店





雲が多く大空に広がるものの淡い陽射しが注いでいて、さざめく風が落ち葉をまだ少しだけ車道に落としていた、もう十月前半の秋が深まってゆく昼下がり。

今日は夕方の所用の関係で、ふとこちらと言う気分になって、訪れる事にした木曜日だった。

昭和22年12月に創業した荻窪丸長の共同経営者である、青木三兄弟の一人の青木保一氏が昭和33年に開業させたこちらだそう。

なお当初の栄楽は昭和26年に阿佐ヶ谷で生まれていて、こちらは当時そこの暖簾分けのお店だったらしい。ちなみに阿佐ヶ谷の栄楽は、現在丸長と店名を変えて営業しているそう。

そんなわけで、正午をとうに過ぎた時間に店頭へやって来た私だった。6人程の列が店先に出来ていて、入店の順番を待っていた。

実は3年前の11月にも訪問していて、レポートせずに済ましていた。その時はもう少し早い時間で、もっと並んでいて、チャーシュー入りのつけそばを愉しんだものだった。

最後尾に着くと隣りの外食店のドアの前となってしまう為、窓ガラスに貼られたこちらの並び方の案内を参考にして、隣店脇の路地の前に立った。まもなくすると外列が詰まって行き、店先の最後尾の後ろについて、しばしした後に入店できた。

今日こそ温かい中華そばと思ってやって来たが、いざ注文の段になるとほとんどの方がつけそばで、ムッチリした麺が清流が流れる如く規則的に並んだ先客の麺を見た結果、オーダーしたのは竹の子入りの今日もつけそばの大盛であった。

今回座れた席は入口ドア前の右端のカウンター席で、ややせわしない場所だったが、ふと右手を見ると昭和34年に創立されたらしい丸長のれん会の会員証とある小さい額が置いてあった。

一度途切れた後続客だったが、そう経たずしてまた続いて来て、さすが老舗人気ラーメン店のこちらであった。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、もうその風情豊かなつけそばワールドに、肩までしっかりと浸かるようにその美味しさを堪能出来た。竹の子の風合いが、実にまた良かった。

そしてクセのある太麺の食感と小麦粉の味わいは、どんなに良くて新しいつけめんが登場しても、その合い間にこうして訪れてしまいたくなるものと言えた。

本日もかなりの麺量ながら、それは気がつけば完食だった。いや、大変美味しな、竹の子入りつけそば大盛であった。


(左フォト) つけそば・竹の子入[大]/店頭外観 (2010.10.07)



  2007.11.29 つけそば・チャーシュー入(麺)※レポートなし   2007.11.29 つけそば・チャーシュー入(汁)





中野と言うと、かなり若い頃は中野サンプラザが浮かぶ程度だったが、家電量販店外商営業時代、警察機関の研修施設が中野にあり、仕事で数度来た事がある。

とは言え営業車での訪問だから、駅前のサンモールやブロードウェイは、数回しか歩いた事のない殆ど知らない街であった。ラーメン店激戦地区であり、青葉の本店や、東池袋へ通じる大勝軒もある街。

自掲示板のお書き込みに端を発して、こちらへまず行く事にした、つけそばで有名な、中野大勝軒にも通じるらしい、丸長系の街の人気行列店。

午前11過ぎ店頭に立つと、一巡目の先客が入った後で、外列4人の後ろに着く。既に、おそるべし状態。しばらくして入店でき、相席のテーブル席に腰掛け、つけそば並650円をお願いする。

ラーメンもあるこちらの様だが、先客が食すものは、つけそばオンリーだった。後続の方のオーダーも聞くと、つけそば大盛生卵入りが人気定番の感じ。程なく到着。

おお、先客の大盛りが、かなりの盛りだが、並盛りでも充分な量の麺で、盛り付けが何とも優雅。その極太やや縮れの麺は、充分にインパクトある太さ。

それだけ食すと、小麦粉の風情が高いもの。汁は甘酢に、辛味を効かせた感じに、魚介がふわりと来るもので、いやいやいや、これはこれは旨い旨い旨い、旨い旨い旨い旨い。

もう、いいですねええ、だった。後半卓上にあった、七味を入れる方が多かったので真似して入れると、一味シフトのオリジナル性のあるもので、これがまた良かった。気が付けば麺が消えた。

入店した頃、はたしてスープ割りが出来るものかと思ったが、先客が一人だけお願いしていたのを見落とさず気が付き、お願いして飲めば、甘酢が優しく響く、風情が大変に良いスープ割りであった。

小銭入れから650円を取り出し、さっきから大変忙しく動き回るお婆ちゃんに手渡し、暖簾を出て新井交差点から離れた。

いや、ズバン!と良かった。

(左フォト) つけそば並(麺・汁) (2007.02.26)


 栄楽 (えいらく)

 住所:東京都中野区新井2-1-1  TEL03-3386-1803

 定休日:日曜日・水曜日  営業時間:11:00〜15:00

 アクセス:JR中央線中野駅北口下車。早稲田通りに向かって行った、新井交差点前にあり。



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