中華めん処 道頓堀 東京・成増



曇り空にやや湿度が上がって柔らかい風が出ていた、霜降となったものの未だ葉の青い銀杏にも、温暖化の言葉が浮かんだ十月神無月後半の金曜日の朝だった。

そんな今日は東武東上線大山駅界隈の営業と決めて下調べしている際に、こちらの店名が同じ沿線もあってネット検索する度に何度となく現れ、どうせだからと成増にも足を延ばして営業する事にした。

池袋から東武東上線の準急電車に乗車し、途中の駅を停車する事なく成増に到着。今日も昼前には青空が広がり、陽射しが眩しく注いでいた。しばし川越街道沿いで、まずはまた営業に勤しんだ。

そしてランチはこちらと言う事にして開店直前の店頭に立つと、北京鍋が店先の左寄りに掲げられてあり、そこには営業時間等の文字が連なっていた。その鍋看板に思わず四谷某店を思い出した。

既に7人の方が店舗前に並んでおり、その列の最後尾の方を確認してその方の後ろに着いた。程なくして中からお店の方が出て来られ、暖簾を掛けられたのを合図に営業が始まった。

昭和59年創業のラーメン店で、以前は現在の場所から10分近く歩いた住宅街の中にあったらしい。今から6年前に成増駅前のこの国道沿いに移転して来られたそう。そしてその時から製麺機を利用して、自家製麺の提供を始めたらしい。

ゆっくりと動いて止まる列に、券売機がすぐそこにある事を理解し、財布から千円札を取り出し順番を待つ。扉の中に入るとやはり券売機で、あらかじめ考えていた中華そばの味玉入りを選んだ。

券売機の案内の中に特製唐辛子と言うのがあり、大辛・中辛・小辛の三つのボタンが用意されていた。実は列が動くまでの短い間に、私の後ろに並んだ中年夫婦の旦那さんが、何度かそれの事を連呼していたのが引っ掛かっていた。

自家製そうな感じに興味が増幅され、それの小辛50円ボタンも連打する事にした。カウンター席中程の席に案内を受け、着席して冷水を軽く飲んでラーメンを待つ。

道頓堀と言えば大阪市中央区にある市内きっての盛り場で、そこに流れる道頓堀川に阪神ファンが飛び込んだりして何かと話題の絶えない地域だ。店主はおそらく大阪出身と言ったところか。程なく到着。

おお、ついに目前に道頓堀さんのラーメンがやって来た。こちらも随分前から気になりながらも未食だったラーメン店だ。一瞬だけ渋谷喜楽と同じ揚げネギが浮くラーメンかと思ってしまったが、揚げネギならぬこれが特製唐辛子のようだ。

ラーメンのドンブリの模様を何気なく見ると、本来の魔除けから来ている八卦模様では無く、こちら独特なトグロ模様になっておりなかなか面白いデザインだった。

それではと行かせて貰えばいやいやいやいやいやいや、もう美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。豚骨鶏がらに和出汁などの旨みが怒涛の如くで、王道にして独特にしてその魅力は口にする人全てを雄弁家にしてしまいそうな勢いのある美味しさだった。

そこに揚げられた唐辛子が今までと違う唐辛子感で人を惹きつけており、これは一緒に選んでとっても大正解なものでタマらない良さがあった。揚げネギなら判るが、唐辛子を揚げてこのように美味しくなるとはおそるべしで、場所が場所だけに揚げ唐辛子ここなら美味しく成増なのか。

また自家製麺も特筆する程に良く、自家製麺が持つモチモチ感を余す事なく表現しながらも、低温で熟成させているのか定かではないがムッチリとした熟成麺独特のコシが混在しており、それゆえにラーメン自体の魅力を倍加させていた良さがあった。

チャーシューも味玉もそれ以外の具類も、ラーメンの印象をさらに高めるものばかりでかなりいい感じだった。もう気が付けば完食である。いやズバッと美味かった。

(左フォト) 中華そば味玉入り+特製唐辛子小辛/店舗外観 (2009.10.23)


 中華めん処 道頓堀 (どうとんぼり)

 住所:東京都板橋区成増2-17-2   定休日:水曜日・木曜日

 営業時間:11:00〜14:30/17:00〜20:30

 アクセス:東武東上線成増駅南口下車。ロータリー先の川越街道(国道254号)を右に少し歩いた
       右側にあり。



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