煮干系とんこつラーメン 大勝 千葉・柏





道路隅の排水溝に設けられた雨水口に寄せ集められた枯葉が昨夜の猛烈な大雨を物語っていた、そんなことをよそに朝から明るい陽射しが燦々と秋の気配の街角にふり注いでいた。

とは言え秋と夏がなんとなく交錯している、そんな10月上旬の休日金曜日だった。

こちらが今年店舗建物の建て替えが成されて、装いも新たに今夏リニューアルオープンしたらしい。しかもラーメン自体も、数段よくなったとネットで見つけた。

そんなわけで気になるところとなって日本晴れの中また地下鉄千代田線直通の常磐線緩行電車に乗車して柏駅にやって来た。

柏駅から若干歩くもののそう遠くはない距離で腹ごなしには丁度よい感じと言えた。店頭に到着。

なるほどクルマが敷地に数台駐車出来るよう。建物自体が引っ込んでいて一見すると質素な建物で小じんまりとしていた。店舗の向かい側にも駐車場があるそうだ。

さっそく入店すると左手に券売機が設置されており、そこでもう1軒行く予定だったので、大人しく600円のラーメン小(麺1玉)を選んだ。

手前の空いたカウンター席へ近づくと厨房に一人おられた店主らしき方に奥の席へどうぞと促されて、そのまま促された一番奥のカウンター席へ移動してそのカウンター席を見て驚いた。

その奥にある二席だけなんと左右についたてが施されていて、それはまるで一蘭の味集中カウンターのようになっていた。

券売機を撮影した時に店主の視線を感じた気がしただけに、近年私のようにデジカメでラーメンを撮影する方が増加の一途を辿っているが、推測だがその対策に用意した席なのかも知れない。

公式サイトが出来ていてそこによれば、初代店主が偶然口にしたラーメンに惚れ込んで職場を捨てて永福町大勝軒に弟子入り。

そして昭和53年に千葉県柏市内のこの地で独立して開業。以来周辺の愛されるラーメン店として、煮干系とんこつラーメンを今も提供している。

現在は2代目がその暖簾を守っており、今夏の7月21日に建物の老朽化のためだろう、建替えてリニューアルオープンを果たしたよう。程なく到着。

永福町大勝軒系お約束の小型で角型のシルバーカラーの金属トレーに乗せられて、待ちかねたラーメンがやって来た。

この系統であれば若干製造メーカーやサイズの違いはあれど、変わることのないこの銀トレーでやって来る。

それではと行かせて貰えば、一つも振れることの無い永福町大勝軒から続く一本の道を感じる、実に素敵で味わい深いなかなかのラーメン。

ラード感がかなりいい。草村商店の麺がやはりいい。

西東京に多くの永福町大勝軒系が営業していて、以前立川勤務の折りに昭島大勝軒を訪れたものだが、そうした時代に則した新鋭的な面を感じることが出来た。

気がつけば完食。いや、とんでもなくかなり良かった、大勝の永福町大勝軒系ラーメンだった。


(左フォト) ラーメン小(麺1玉)/新店舗外観/柏レイソルのフラッグ (2012.10.05)


 煮干系とんこつラーメン 大勝 (ダイカツ)  ※公式サイトはこちら

 住所:千葉県柏市中央2-15-1 TEL04-7163-9480 定休日:年中無休 営業時間:11:00〜23:00

 アクセス:JR柏駅南口改札下車。東口側に降りて線路沿いの道路を南柏方面へ進み丸井柏店奥
       を左折。信号の十字路をさらに歩いて、右斜めの三小通り商店会通り(日立柏サッカー場
       へ向かう道)に入り進んで行った通り沿い右側にあり。徒歩およそ15分。



  2012.10.05 カウンターにあるメニューリスト。   2012.10.05 左右についたてがあるカウンター席。

    
このサイトを始めた頃、こちらはある程度、食べ歩いてから、行こうと思ったお店だった。柏駅からそこそこ歩く場所で、日立柏サッカー場へ向かう道の途中にある様。歩いて見ると、それ程苦にならない距離だった。

今年の3月28日から柏市が沼南町と合併して新しい柏市となる様で、その垂れ幕を横目に丸井の裏の道を歩き、斜めに進む不動産屋の右路地を、ひたすら進んで行くと、「ラーメン」の文字と、「大」の文字が見えて来た。

もう少しと言う所で、煮干しのいい香りがして来て、ふと見ると「大勝」とある。ではそこにあるのは何?と近付くと、違う店名だったりした。

店頭の煮干しの香りを、目一杯吸い込んでから店内へ。券売機でラーメン(一玉)600円のボタンを選び、近くのカウンタ席に着席。威勢良く、礼儀正しい挨拶。

厨房には、本で見た店主と若い方がおられ、店主が麺を茹で丼にスープを注ぎ、若い方が具を入れ銀のトレーに乗せお客の所に運んでおられた。

店主は、永福町大勝軒で修行して、25年近く前からこちらで営業しているそうだ。

柏市内で名店の域に達するお店と聞く。注文したラーメンは一玉だが三玉までメニューにあり、修行先と同じ様にお持ち帰り用のラーメンもあった。程なく到着。

なるほど、これは素晴らしいラーメンだった。煮干しのえぐみが全く無い、良い所だけがザッパーンと打ち寄せ、ユズの様な香りもやって来る秀逸なスープ。

麺も喉越しコシ良く、カン水を綺麗に消して感動ものの麺。シナチクもトップレベルだし、チャーシューも高熱でしっかり作った感じで良かった。

胡椒が上手く効いていたので、やや多めのスープだったが、つい飲み干してしまった。気がつけば完食である。

何も言わないで帰るのも何だったので、「麺は草村商店ですよね?」とお聞きすると、「はい、そうです」と真夏の太陽の如く爽やかにお応え頂いた。う〜〜ん、期待通りに旨かった。

(2005.01.18)
 

2005.01 ラーメン(一玉)


2005.01 店舗外観