純手打ラーメン 長八 千葉・初石







日増しに秋が深まって行く、見上げれば青空から優しい陽射しが注いでいた、立冬もそう先ではなくなって来た十月下旬の休日金曜日だった。

ちまたに手打ちラーメンの看板をよく見掛ける昨今だが、本来の手打ち麺とは小麦粉をこねて包丁等で切ったりして機械に頼らないものを指している。

しかし現状は機械を使用して手打ち麺風にしたものも手打ちラーメンと呼んでいる。それだから流山市内にあるこちらは、純手打ラーメンと一風変わった冠が付いているようだ。

1996年にオープンしたラーメン店で、その当時の店名は「手打ラーメン長八」だったが、何時からか「純」の文字が付くようになったようだ。

そう言えばそんなこちらのつけめんをまた愉しみたいとなった。それも4年に一度こちらを訪れていることに気がついたからで、偶然にも夏季オリンピックが開催される年と同じだった。

そんなわけで路線バスで東松戸に出て、JR武蔵野線電車で南流山まで行き、つくばエクスプレスで流山おおたかの森、さらに東武野田線電車に乗車して初石で改札を出て下車した。

駅からそう遠くないこちらで、のんびり歩いてもそうかからない場所だ。もう少し先に進めば、豊かな緑が生い茂る緑地が見えるところ。

地図で見ると直ぐ近くに常磐自動車が横切っているものの、高速道路はほぼ地下のためクルマの騒音はほとんど無い周辺だ。

二年前の春頃に臨時休業が続いたようだが、現在は通常通り営業しているよう。スープはゲンコツ・鶏ガラがメイン食材だそう。

また1日80玉程度作るのが限度だけに、午後3時には閉店してしまうこちらだ。

しかし最近は開店時間がいつのまにか30分早くなったようで、午前11時10分頃に到着して入店すると、7人の方が座ってまだ誰も食していない状況だった。

まもなく1番めに来られた方にラーメンが届いて、それが落ち着いてから注文のため手を上げた。まずつけめんの並盛の麺量を確認させて貰うと1玉が150gだそう。

ライス等も予定しているだけに大盛で230gならばとなって、ねぎつけめんを大盛でお願いし、さらに予定通りまたライスの上にチャーシューを乗せて行こうと、角切りチャーシューとライスもオーダーした。

つけめんは暖かくも出来ることを教えて頂いたが、冷やもりで良い旨を返した。後続客が続いて瞬く間に店内の椅子が埋まって行った。

初めて訪れた時に店名が漫画家つげ義春氏の作品「長八の宿」に由来することをお聞きした店主は、厨房で忙しく動き回って大変そうだった。程なく到着。

艶やかな麺は太く不揃いなところが、純然な手打ち麺であることを物語っていた。先日は製麺機で2種類の太さにして提供しているラーメン店があったが、これもそんな風情を真似るところにあるのだろう。

それではと行かせて貰えば、比較的太く切られた手切りの麺は、実にとんでもなく素晴らしいもの。

つけ汁も素敵な風合いが絶え間無くその存在感を主張していた。輝かしい美味しさと言う表現さえ、惜しみ無く出せるものだ。

ふと見るとお隣りのラーメンをすすっていた方が、手を休めて卓上に用意されていた紅ショウガを適量投入してさらに食べ進めていた。

博多豚骨系の店ではよく卓上に用意されているが、清湯醤油ラーメンの店ではまず見ない紅ショウガだ。

しかしこのように常連さんらしき方が投入している現場を見てしまうとそこは気になるもので迷うことなく真似して見た。

なるほどなかなかの相性で、いい感じの風合いとなっていた。気が付けば麺が大盛なるも、直ぐに消えてしまった。例によってライスの上に角切りチャーシューを一つ一つ箸を使って乗せて行く。

それではとこちらも行かせて貰えば、やはりこれまた来た甲斐があったと思わせるもの。粒マスタードがやはり良かった。それが無くなってから、紅ショウガも入れて見ると、これにも合っていた。

その後スープ割りをお願いして、やって来たそれを見てそれさえも絵になるこちらで、口にすれば悪いわけが無かった。なんという美味さなことなのか。

それを少し残してチャーシューご飯に入れ、お茶づけ風にして嗜めば、もうこれまたかなりの素晴らしさ。気がつけば完食だった。精算を済ませ、こちらを出た後で周辺を散策。懐かしい風景が楽しめた。

店舗前の道路に流山おおたかの森駅まで行ける路線バスが30分間隔で走っていることを見つけ帰りはそれを利用して帰途に着いた。

いや、かなりとても素晴らしい、とんでもなくとっても素敵なねぎつけめん大盛&角切りチャーシューライスだった。

(左フォト) ねぎつけめん大盛(麺・汁)/角切りチャーシューライス/店舗外観 (2012.10.26)


 純手打ラーメン 長八 (チョウハチ)

 住所:千葉県流山市若葉台3-5  TEL04-7153-8599  ※データ情報更新(2012.10.26)

 定休日:火曜日&第一・三水曜日  営業時間:11:00〜15:00 ※麺売切れで終了

 アクセス:東武野田線初石駅下車。改札を出たら、右手方向に進んで行き、県道を左折。ずっと直進
       して6分ほど歩いた左側にあり。
       または流山おおたかの森駅西口より、東武バスおおたかの森スポーツフィールド行に乗車
       して西初石2丁目で降車し少し進行方向へ歩くとこちらがある。



東武野田線初石駅から徒歩およそ6分。


周辺は高速道路が横切るものの静かで自然も豊か。


店舗入口に鎮座している招き猫。


オーダーした角切りチャーシューとライス。

テーブルに置かれている紅ショウガ。

流山おおたかの森駅西口よりバスに乗ると便利。




既にTVでは、桜の開花予想も、話題に上がって来た、春近しな好天の木曜日。一度だけ訪問してその後再訪していない、そんなラーメン店がかなりの数になって来た。

中にはそれを約束しているお店もある。もちろん、また伺いたいお店がかなりあるものの、再訪出来ない場合が少なくない。

そんなお店の一つがこちらで、某管理人様のブログの画像に触発された事に、最近こちら方面にかなり行っておらず、サイト某訪問者様からメールも頂いた事もあり、本日やっと再訪する事にした。

東松戸駅に出て、武蔵野線から常磐線に乗り継ぎ、柏駅で東武野田線電車に乗り込む。

途中で流山おおたかのと言う名の駅があり、つくばエクスプレス線に乗り換えられる様で、それなら南流山まで行き、その路線で来れば良かったと気が付く。そんな事を考えている内に、電車は初石駅へ到着した。

改札を出ると右手には、以前は無かったラーメン店があり、この界隈も随分そんなお店が出来ている様子。車の往来が絶えない県道を左に曲がり、しばらく歩いてこちらに到着。

店頭には、先客の乗用車が並び、強い風が吹いていたのか店先の暖簾が吊り下げた棒に絡み付いていた。そんな正午を過ぎた、ランチタイム時に入店。

ほぼ満員に近い状況の中、ドンブリを下げて空いた店中央の大きいテーブル席の一つに着席。ネットで絆された「つけめん」650円に、「角切りチャーシュー」300円と、「ライス」130円も一緒にオーダー。

つけめんはあつもりも対応していて、その確認があり冷やもりでお願いする。店内は、運送業者さん風のお兄さんから、老夫婦の方までその客層は多彩。程なく到着。麺は、ザルすだれの上にあり、しっかりした水切り。

まず麺だけ口にすれば、千葉製粉さんの良質な小麦粉を使用している様で、それを日本蕎麦の様に手切りされたもので、これがもう実に美味しいもの。

そして今度は汁につけて行けば、やはりもう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

複雑に織り成した旨みの汁を、麺が適度に持ち上げ、ゴロゴロと入るチャーシューも実に良い。そして別にオーダーした角切りチャーシューを自分でご飯の上に乗せパクつけば、また至福のひとときが訪れるもの。

その角切りチャーシューをつけ汁にも若干入れ、交互にその旨いチャーシューを楽しむ。そうしている内に、気が付けば麺が消えた。割りスープをお願いして口にすれば、甘い背脂の旨みが加わり、これがまた実に良かった。

追加したチャーシューの皿には、粒マスタードが添えられていて、後半それを御飯側のチャーシューに絡めて食せば、またまたまた実にこれが美味しかった。

気が付けば、全てを完食。つけ麺の麺量は、有料で増やせる様。いやもう、実に良かった。

(左フォト) つけめん普通盛(麺・汁) (2008.03.06)

     
店頭にパーキングOKの手切り麺のお店。 チャーシュー&おにぎりは、お持ち帰りOK。 自分でのせた角切りチャーシューのせ御飯 2004.05ねぎチャーシューメン

探麺紀行日和の爽やかな月曜日。きっかけはKan'sさんが一時だけ営業しておられた「香味拉麺はな乃」で、デザートを担当されたいたパテシィエの方が、先日東武野田線初石駅近くにお店を開店させたと知ったところからだった。そう言えば初石駅周辺にあるこちらにシェルさんお奨めもあってその内必ず行こうとしていたが、何の因果か定休日と自分の休みとの絡みで、ずっと行けないままになり忘却の彼方になっていた。

今回行けるとして、出掛けることにした。石神氏の本にも2002年版に一度登場しているラーメン店で、麺は日本そばの様に作る純手打ちらしい。そんなわけで船橋へ出て、東武野田線柏行きに乗り、終点で清水公園行きの電車に乗車。小学校の時に遠足で電車を利用して清水公園に行った時以来の電車だ。やはり縁遠い地帯である。初石駅を降りると、六実駅に降りた錯覚に陥る程に、町の雰囲気が似ていた。

旅先でよく知った空間に、似ている場所に出会う事があるが面白いものだ。駅からそれ程の距離は無く、県道に出て、左へ曲がってから、ものの六分程度でお店が見えて来た。ふと、左手を見ると、旨そうな長ネギが沢山収穫を待つ状態であった。大きな暖簾に店名が暖簾にドンとあり、街道沿いの茶屋の風情が面白い。

店頭に立つと何とも言えない、良い芳香が何処からともなく漂っていた。店内に入ると、女性の明るい挨拶。大きいテーブル席の奥へ着席。メニューから、先程の長ネギ畑が思い出され、ねぎチャーシューをお願いした。程なく到着。湯(スープ)は、背脂の甘みを感じながらも、新しい息吹きを感じるもので、新こってりスタイルの様相。

その背脂の後ろにある旨みが、寄せては返すさざなみの様に打ち付ける。そして麺が感動もの。思ったほど太さにバラつきは少なく、日本そばの製法の質感に巧みな喉越しの演出は、来て良かったと実感させるもの。そして焼きネギが主役になりうるくらいに良く、その秀逸な焼き加減で、ネギの甘味と旨味がよくあらわされていた。これは良いぞと、つけめんもお願いする。

麺がまた違った顔を出し、つけ汁はラーメンスープがさざなみだったのに対して、岩場に叩きつけられる波しぶきの様な存在感の魚だし。一時やめた魚だしだそうだが、煮干しのえぐみも無く、いや良かった。チャーシューはこれでもかと厚み良く、旨みもしっかり根ざしていた。

お店の由来についてお聞きすると、漫画家つげ義春氏の作品で、伊豆の長八をモデルにした「長八の宿」から名付けたそうで、漫画家の名前と、作品名を聞いた時は判らなかったが、自宅に帰りネットで調べて、「ガロ」と言う名の本と、作品の画像を見て思い出したが、極めてマイナーな漫画と言える。石神氏はよく知っていたそう。

帰りがけ、訪問のきっかけとなったPatisserie Liaisonへ伺う。和魂洋才というコンセプトがあり、ホテルオークラで培ったノウハウを元に美味しいケーキを提供しているそう。自宅に帰りシュークリームを口にしたがなるほど美味しかった。

(2004.05.24)