東京らぁめん ちよだ 千葉・逆井





本日も爽やかな青空の晴れ渡る、自転車を走らせるには持って来いの、そんな十二月前半休日の日曜日だった。

私の実家は柏市逆井周辺にあり、昨日来た道をまた来て、そんな所用を済ませ、帰宅する前に物置にあった自転車で、こちらに行く事を思いつき出掛けた正午頃だった。

その行く手に広がる風景は、小学生の時の通学路だった道であり、ドブ川で拾った御用聞きが使うような自転車を走らせて覚えた道であった。

とは言え、あれから四十年弱の月日が流れていて、ずいぶんと変わっていた実家周辺だった。大きくなって目の高さが変わってもいて、大きく見えた崖や鉄塔が小さく見えたりもした。

しかし端々に変わらない風景も多くあり、ひときわ懐かしさが込み上げる所も在った。そんな想いの中で自転車は、こちらに間もなく到着した。

私が子供の頃によく遊んだエリア内にある、地元土木建築資材会社の千代田建機の社長が、その敷地内で手掛ける、東京煮干し系の人気ラーメン店。

ランチタイムもあり、周辺からやって来た自家用車が、続々とこちらの駐車場へ入って行く。外観撮影もそこそこにして、奥にある建物の脇に自転車を停めて入店。

厨房前カウンター席の空いた場所へ腰掛け、塩ワンタンめんの味付玉子増しにして、半ライスもオーダーした。

近辺には、境内に季節折々の花々が咲き乱れ、この時期には紅葉が美しい真言宗豊山派観音寺があるものの、ショッピングセンターも無ければ、そこ以外に気の利いたスポットエリアがある訳でも無く、そんな地味な場所にも拘らず、こちらのラーメン目当てに後続客が耐えない店内だった。

新京成電鉄五香駅から柏陵高校まで路線バスが運行していて、少し歩くが終点から歩いて行く方法もある。私が卒業した土南部小学校も、そう遠くない。程なく到着。

おお、煮干し系ラーメン多々あれど、この香りにこのビジュアルは、なかなか一寸ない素晴らしさ。

それではと行かせて貰えば、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い、いやこれは旨い。ワンタンの皮もむっちりしていて、チャーシューも、味付け玉子も、メンマもその他の具材も全て良い。

四年ぶりにやって来たが、そのスープの味わいは更なる進化を遂げており、単なる永福町系インスパイアーの域を越え、かなり素晴らしいラーメンだった。

麺は中加水風な中太ちぢれの草村商店製で、同じ市内にそうした系統の、代変わりしているらしい老舗ラーメン店もあるが、こちらもかなり良いラーメンであった。

気が付けば完食。精算を済ませて周辺を散策すれば、小川が流れていて、畑や森林も多く野趣に富む風景が広がっていた。

まるで時代に置き去りにされた、そんな中にポツンとある人気ラーメン店。いや、ズドン!と、唸る程に旨い煮干しの塩らーめんだった。


(左フォト) 塩ワンタンめん味付玉子増し/店舗外観/近辺の名勝・観音寺 (2008.12.07)


 東京らぁめん ちよだ ※公式サイトはこちら

 住所:千葉県柏市逆井239-1  定休日:月曜日(祭日の場合は翌日)

 営業時間:11:30〜14:30/17:30〜21:30 ※土日祝日中休み無し

 アクセス:東武鉄道野田線逆井駅西口下車。線路際道路を船橋方面へ進み、陸橋手前にある
       右路地を曲り進んで行く。不動産屋がある十字路左折して、道なりに更に進んで行く
       と、こちらのお店が見える道路に出る。逆井中学校そば、徒歩およそ12分。


     
2004.02 チャーシューメン 2004.02 塩つけ麺 周辺をサラサラと流れる、風情のある小川。 自然が豊富で、森林も多い一帯。

子供の頃はよく自転車に乗って、周辺の野山へ遊びに行ったものである。行動範囲が徐々に広がり、小学校までの道の脇道から、小学校の先にある道へと移って行く。歴史がありそうな神社、用水路から広がる田園、藁葺きの農家、大根を洗う為の施設、生い茂った山林。時代と共に少しずつ変わって行く風景。子供の頃の利用した駅と言えば、そんな中で見つけた東武鉄道野田線逆井駅だった。しかし小学校を卒業すると、最寄駅は通学の関係で新京成電鉄五香駅に変わって行った。

そんな、うさぎ追いし、彼の山の、駅に三十年振り位に下車した。橋上駅になっている。さま変わりした周辺を眺めつつ、こちらへ向かう。今日は春の陽気で絶好の散歩日和。途中、白梅の花がほころび、野花の甘い香りが漂い、うららかな土曜日休日の散歩を楽しむ。「お、風情のある庭だなぁ」と足を止めると、飼い犬が泥棒でも来たかの様に、「ワンワンワン、ワン!」と向かって来る。しばらく歩くと昔はそんなに車が走っていなかった通りにせわしなく車が通るのを見て時代を感じた。

お店の前に到着。やっぱり子供の頃、自転車でやって来た所であった。ふと、敷地に入ろうとすると、「マキタ電動工具」の看板。もちろん普通ラーメン店では見ないものである。「チヨダ建機」という会社の敷地の中で、店主はこの会社の社長さんらしい。土曜日の正午過ぎという事で、敷地の駐車場は満杯に近く、そんな車を擦り抜け入店。入ると正面に厨房があり、手前に比較的大きいL字カウンタに左右にも客席がある。お店の方が4〜5人程おられ、せわしなくラーメンを作り、運んでいた。程なくカウンタ席左端が空いたので着席。色々なメニューがあったが、醤油チャーシューメンをお願いする。冷水はセルフサービスだったので注ぎに行く。春を思わせる陽気は、開いた窓からそよ風を呼び込んでいた。程なく到着。

湯(スープ)は、煮干しが色濃く出た春木屋に近い荻窪醤油と言った感じだが、その中にも個性を感じた。麺は中細ちぢれで良く、チャーシューはまずまずと言った感じだった。塩も食べて見たくなり、塩つけ麺もお願いして食べたが、なるほどと言う所だった。面白いのは割りスープをお願いしたら、麺が入っていた丼を厨房に持って行き、そこになみなみとダシスープが入り、中華スープの様に薄輪切りした長ネギが沢山入っていた事。思わずつけスープを逆にそこに入れて飲んだ。つけ麺でも麺の量はラーメンと同じであった。清算をして改めて周辺を歩くと、三十年と言う月日の長さを実感出来る程にあたりは変わっていた。変わっていないのは日暮姓が多い事と、地形だけかも知れない。

駅に戻ると、踏み切り近くに「パティスリー・コシジ」というお店があり喫茶もあったので中に入り、「マロンシャンテリー」というモンブランの様なケーキと共にアイスコーヒーを楽しんだ。お店の方に、「ここら辺って、随分変わりましたね〜」と言うと、「そうですね、変わりましたね〜」と返事が返って来た。窓ガラス越しに大きく変わった逆井駅の建物が見え、変わらない踏切りの遮断機が降りようとしていた。(2004.02.21)


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