手打らーめん珍来 千葉・紙敷







何度かこのサイトでも触れている店名で、昔から関東地方に居住していた方なら、一度以上は目にした事のあるラーメン店の名前だと思う。

市川で生まれて、柏で育ち、市川で独立して、現在松戸に住んでいる私ゆえに、ラーメン店と言えばこの店名が一番しっくり来るのも、自然な成り行きだと思う。

そもそも珍来とは、昭和3年に製麺業として創業した会社で、終戦直後の昭和21年、ラーメン店として東京・浅草に第一号店が産声を上げ、足立区梅田に二代目暖簾分けによる、二号店が開業したラーメン店でもある。

その後、徐々にその裾野を広げて行き、東京・埼玉・千葉・茨城の一都三県に、直営店4店舗、珍栄会グループ29店舗(各店個人経営)だけで留まらない、ラーメン店として成長を遂げて来た。

茨城には、日本蕎麦も提供する「珍来そば坊」と言う名前の、歴とした系列店もあったりする。昨年は、製麺業を始めてから80年が経過した節目の年で、色々なイベントもあったらしい。

子会社に類似名企業もあり、その全容は不明だが、フランチャイズシステムにより指南を受け、麺等の仕入れをしている同店名のラーメン店が、かなりの店舗数に及んで営業している、とてつもないマンモスラーメン店である。

そんな事から言えるのは、大抵の珍来と言えば、個人経営の場合が殆どで、その各店の麺は、ほぼ同じ感じではあるが、スープは各店とも醤油味は、あっさりスープと統一はされているものの、それ以外に様々なラーメンもまたあり、その味は結構各店で違うシフトのスープとなっている。

そんなこちらも、そんな一店で、もうかれこれ十数年以上も前から、営業している姿を見て来たラーメン店だった。2〜3度ほど入店して食した事もあったが、他の珍来の味と比較して、美味しかった記憶があった。

何より栄枯盛衰の激しい中の、比較的ローカルな場所で、入店客が耐えないその盛況ぶりが、こちらの良さの全てを表していると思う。


そんな訳で某店を出た後、新京成みのり台駅近くの喫茶店コロラドでまったりして、帰宅途中の道すがらにこちらがあり、先程ちょっと多めのラーメンだった丈に、少し迷ったが懐かしさもあり、入って見る事にした。

場所は、その昔は周辺に駅が全く無く、広大な八柱霊園の外れにあるイメージしか無かったが、最近はJR武蔵野線と北総鉄道が交差する地点に東松戸駅ができ、そこから歩いて行ける距離となった。

その駅も、少し前までは何もない寂れた駅前だったが、今やそこには立派なマンションに、商品が豊富で綺麗なスーパーマーケット、マクドナルドに千円ヘアカット店まである様になり、新しい通りも、さらに出来ていた。

中に入ると、ランチタイムの遅い時間ながら、充分な駐車場がある事もあり、盛況さが続く店内だった。しかし、大抵は家族客やグループ客で、単独入店した私は、すぐに目の前のカウンター席に促され、腰掛けてから、ラーメン550円をオーダーした。程なく到着。

おお、久々のこちらのラーメン。たぶん10年ぶり位だった。それではと口にすれば、やはりもう、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

ボリュウムも良く、やっつけ仕事と言う感覚は、微塵も無い美味しさ。そして珍来らしい、中太平やや太ちぢれの麺が、最近食した関連店の麺よりも、何にもまして懐かしかった。

松戸と言う街は、珍来が昔から根付いていたからこそ、ラーメン好きな市民性があるのだと思う。気が付けば完食。精算時にお聞きすると、やはり個人経営のお店だそう。やっぱり、ここは良かった。

(左フォト) ラーメン/店舗外観/昔よく見掛けたメニューボード (2009.02.22)


 手打らーめん珍来(ちんらい) 紙敷店

 住所:千葉県松戸市紙敷119 定休日:火曜日 営業時間:11:00〜22:00(LO21:30)

 アクセス:JR武蔵野線・北総鉄道東松戸駅下車。八柱方面へ向かう通りを歩いて行ったY字路
       の右手の場所にあり。徒歩およそ7分。



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