らーめん弁慶 東京・浅草

※レポートは台東区浅草6-5-3時代。








一日中降り続いていた雨も止んで、秋葉原UDXウッドデッキの水たまりに周辺の小型ビルが映り込んでいた、見上げれば薄曇りの今日から十月の木曜日の朝だった。昼近くになると陽も射し出して来た。

そんな今日は浅草に営業で出掛ける事にして、それならば浅草開化楼さんにも是非久々顔を出して見たくなった。最近はスーパーでチルド食品メーカーさんとのコラボ商品が並んでいる様だった。

昭和25年設立の老舗製麺所で、麺のコシの良さには定評が高く、製麺機から打ち出されるその麺は現在ブームにもなっているつけ麺にも相性が良く、人気ラーメン店に浅草開化楼の麺ありとも謳われているらしい。

かく言う私も浅草開化楼さんの一ファンで、過去にこちらの麺を利用する事から訪問したラーメン店も少なくないが、ここ数年はかなり追い切れなくなってしまった。

専務さんとカラスさんに此処数年の近況を話したりして、世間話しにも花が咲いた。今回で工場の方に来るのも三回目となったが、直ぐ目の前にあった新しい事務所は初めて見た。

今日も工場の入り口近くには、各ラーメン店の名前が入った麺箱が山積みされて置かれていた。

そんな時大抵目にするのがこちらの店名で、そちらを離れた後軽く周辺で営業してから、そんな事からランチで行こうと、そのまま歩き倒して店頭に立つ私であった。

香月さんや土佐っ子さんと並ぶ、ホープ軒系と称される系統のいわゆる背脂チャッチャッ系の人気ラーメン店だ。

なりたけさんや貴生さんもこちらの創業店のご出身で、美味しいだけでなくラーメンに入る背脂の量がハンパでない事でも有名にもなっているラーメン店だ。意外な所ではとうかんやさんもそうで、またらーめんやまもとさんも同じ出身。

最近のこちらの通販ページに創業30年とあったから、昭和54年頃には開業しているよう。葛飾区小管に堀切店と江東区深川に門前仲町店の二つの支店を有している。

ちなみに江戸川区松本の国道14号線沿いにあった江戸川店は既に閉店しており、同じく江戸川区の本一色の本一色店は現在休業中らしい。

そんなわけで入店すると、お店の方に券売機へ促されてその前に立った。弁慶さんと言えば背脂の醤油であるが、店頭インフォでとん塩らーめんのフォトに釘付けされ、思わずそれを選ぶ事にした。

その時に思った事は「うまい店は塩がうまい」に尽きていた。振り返るとお店の方がおられ、チケットを手渡す。すると奥の冷水が置かれたカウンター席に案内受けて腰を降ろす。

すぐに気が付かずに情けなかったが、こうした背脂が振られるラーメン店で一番技量が必要とされるのはもちろん背脂の振り手とされる。

下手に振ると変にしょっぱい背脂ラーメンになってしまうからだ。だからそのお店で背脂を普段から振るベテランの方がおられれば、その方が店長さんである場合が多い。程なく到着。

おお、黒光りしたドンブリに背脂がこれでもかと入ったラーメンがやって来た。フチには飛散した背脂がこびり付いており、その豪快な背脂振りを見ずとも想像ができそうな程だった。

それではと行かせて貰えばそれはもう、いやいやいやいやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い。当然ながらしょっぱい事もなく、むしろ背脂のよき甘さを知る事となる。

何処だったか既に忘却の彼方となってしまったが、その昔口にしたホープ軒と名が付いたお店のラーメンの味が思い起こされた。

時代の証言者とは人だけでなく、時にラーメンとなる場合も起こり得るのだと、また痛切に感じたものだった。

当時気が付いた時には手がベトベトになって、テーブルの台拭きを借りて、それをぬぐった記憶がよみがえる。それがある意味スタイタスとも思ったものだった。

たっぷりの背脂、たっぷりの茹でモヤシ、もっちりした中太ちぢれの麺。それらが口内で合わさる事によって生まれるそのハーモニーは、どんなラーメンよりもパワーを与えてくれた気にさせてくれるものだった。

ボリュウムも良く本来ならスープ全て完飲したい所だったが、そこは残念ながら気を取り直してドンブリを置いた。

手元には綺麗なオシボリがあり、それで手をぬぐった時には、過去の記憶はまた引き出しの奥へ引っ込んで行った。

平日のランチタイムは、開店時から午後2時までに入店すれば、ライスサービスが受けられる。ボリュウムが良い所にこれならかなり満足度もアップする筈。いやいやいや、良かった美味かった。

(左フォト) とん塩らーめん/ラーメン拡大画像/店内インフォ/店頭外観 (2009.10.01)


 らーめん弁慶 浅草本店

 住所:東京都台東区花川戸2-17-9  ※公式サイトはこちら。  ※データ情報更新(2013.01.15)

 TEL03-3872-7791  定休日:無休  営業時間:11:30〜翌4:00

 アクセス:東武鉄道他浅草駅下車。馬道通りを馬道交差点方向へ進んで行き、その交差点を
       横断歩道を渡ってから右折して言問通りを進んで行った左側。



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