アリランラーメン八平 千葉・長南





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雲行きの怪しい天候で朝方若干雨も落ちていた、そんな十月上旬週明けの月曜日だった。スタミナラーメンの文字を多くネットで目にする今日この頃で、それもあってこちらをふと思い出す処となった。

しかしその距離は遠く普段ならば簡単に諦めるものだが、幸いにも遅い夏休み中で、それならば気晴らしにドライブするのにも丁度いい距離かも知れないと、その気になった午前比較的早い時間だった。

そんなわけでいつものレンタカーショップに電話をして見ると、これが平日もあって上手くビッツの禁煙車が空いており、早速その場で予約して出掛ける事にした。

ひと通りの契約が済んで、乗用車のキズをチェックする為に担当の方とひと回り。かくて雲行きは相変わらずの天候の中、キーを回してレンタカーショップを出発した私であった。

途中雰囲気が良ければと某市内の某店に立ち寄ったが、営業開始時間まで随分あった事もあってそこでのラーメンを諦め、その次にこちらへ行く事に決めていたのでカーナビの目的地をセットして向かった。

その前から雨が降り出していて、勢いがかなり強くなったりしながらもこちらに急いだ。平日の午前遅い時間ながらこの雨に車と殆どすれ違わないこんな山奥だから、今日辺りはそんなに混んではいないだろうと思いながら車を進めて到着して見ればこれが驚き。

こちらの敷地にある駐車場は、ほぼ満車で駐車スペースに迷う始末で、奥にゆっくりと進んで何とか停められる事が出来た。そんな状況だけに店内もこれが実に盛況で、周辺にある駅前食堂よりも混雑していたと言っても過言では無い感じで実際そうだろう。

さてテーブル席の一つの座布団に腰を降ろし、注文を聞かれるのが始まるのを待つばかりだった。通常は入店したら勝手にオーダーを告げて到着を待てばよい処だがこちらは違う。

入店時に後から来る後続客を見極めながら、そのオーダーのタイミングを測るようにしていた。厨房の方がおもむろにノートを広げ出すと注文タイムが始まる。いつ自分がオーダーをしていいのかこれが難しい。今日はアリランみその中盛りで行こうと決めていて、ここかと言うタイミングで言うとこれがどうやらフライングだった。

その次のタイミングでオーダーして見ると、味噌ラーメンは通常のアリランラーメンと一緒にオーダーできない事が判明。その次のタイミングでやっとオーダー出来たが、他に味噌ラーメンをオーダーする方がおられずそれゆえに何故か目立ってしまった。

納屋のようなこちらの建物は、他所の場所にあった築百年以上の納屋を移築して建てたものだそう。道理で風情がいいものの、壁がとても綺麗なわけだった。

到着した時は雨の降る周辺だったが、しばらくすると陽射しが出て来て、思わず山間部は天気が変わり易いと言う事を実感した。それにしても青空がまぶしい店舗周辺。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、これが実に美味しい味噌アリランで、醤油のアリランとはまた違った味わいのとんでもない旨さ。独自の調理法によりタマネギをベースにして豚肉・ニンニク・ニラ・ネギを使用して出来たピリ辛ラーメンだそうで、味噌はそこにキャベツが多めに入っているものだった。

それに醤油の塩気が立った味わいと違って味噌の優しい味わいに、とにかく美味しい以外の言葉は浮かばなかった。中細の麺が面白いほど相性が良いように思えた。

30年前に千葉市内で屋台をやっていた店主が、お客さんから何か変わったラーメンを作ってみたらどうか?と言われ、五年間の試行錯誤を経てこのアリランらあめんに至ったそう。そんな事が今回来て見ると壁にさりげなくインフォされていた。と言う事は25年前だから、昭和60年頃から根付いたようだった。

気がつけば完食。いや、大変美味しな、みそアリランであった。

(左フォト) みそアリラン中/築百年以上の納屋を移築した建物 (2010.10.04)


房総半島の春と言えば、桜が咲き乱れるのも綺麗だが、房総半島のそこかしこに咲いている菜の花も、黄色い可憐な花びらが可愛らしい。農村の風景も今であれば、田圃には水が張られ、田植えのシーズン真っ盛りであり、そんな中で春の風が菜の花を揺らしている。

ところで房総半島の山奥の地に、「アリランラーメン」と言う名の、ラーメンを提供する店があるらしい。アリランとは普段聞き慣れない名前だったので調べると、朝鮮半島の有名な峠の名前の様で、丁度場所的にも房総半島の山間地と言う事で気になる所となっていた。

そして本日、何気なく周辺情報を調べると、市原ぞうの国の近くだゾウ(はいはい…)。 そんな訳で、そこへの観光も兼ねて、嫁さんと共にレンタカーを借りて出掛ける事にした。

幸いワンランクだけ高いカローラならOKとなり、本八幡駅近くのレンタカーショップから、京葉道路で一路春の房総路へ出発。途中穴川辺りで渋滞にみまわれたが、そこを抜けると後はスムーズで、市川インターからこちらの店先まで、乗用車でざっと二時間弱。

番地でネット地図が出ない為、山内の集落へ入ってからやや迷ったが、旧店舗の古市商店近くの商店で道を教えて頂いて到着。こんな場所で何故?と思う位に、そのラーメン店は流行っていた。

中に入ると座敷席に、奥にはテーブル席がある店舗で、建物自体は納屋辺りをリフォームした感じで、昨年まで山内の集落内にあった古市商店を畳んで、昨年の三月にここへ移転した来た様。

厨房ではお婆ちゃんがせっせとラーメン作りに励んでいて、若い女性の方がテーブルへオーダーのラーメンを運びながら、食器洗いにも余念がなかった。お婆ちゃんがひと通り受けたラーメンを作り終えると、ペンと紙を取り出してオーダーをまた片っ端から聞いて行く方式。

自分が何番目に言っていいか当然判らず言葉のやり取りが途絶えた所で、間髪入れずに私のチャーシュウメン中と嫁さんのアリランラーメン中をオーダー。アリランラーメンは、辛さが普通と辛めが選べて、ここは普通で。ちなみに味噌ラーメンのメニューもあるお店。そんなこんなでラーメンが到着。

まずチャーシュウメン中を食べ進む。おお、そのスープは何とも風情が良いもので、この房総の山間地に根付いたのが、相応しくも感じる事が出来るラーメン。

竹岡式の梅乃家の変化形であり、茂原のタッチャンラーメンにも通じるものがあるもの。チャーシューがまた良く、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。そしてアリランラーメンだが、これまたもう、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い、いや旨い。

なぜアリランか?をお聞きすると、この地のラーメンに韓国的な味付けの具を入れたからだそうで、玉葱に大粒のニンニクにニラに、何ともアマカラな味付けが成されており、クセになりそうな味でこれは流行るだろうなあと言うもの。

いや、気がつけば完食だった。なお、来週は15・16日と、火曜・水曜で連休らしい。

精算を済ませて車に戻り、この後で程近い市原ぞうの国へ。デカいゾウに乗る事も出来る施設で、キリンなど普段見ない動物も沢山いて、なかなか楽しい動物園だった。ゾウに出会ってアリランラーメン、クセになる味、だった。いや、ドドン!と良かった。

(左フォト) チャーシュウメン中/アリランラーメン中/ローカルな店舗外観 (2008.04.12)


 アリランラーメン 八平 (はちべい) ※移転前旧店名:古市商店(ふるいちしょうてん)

 住所:千葉県長生郡長南町山内813-1 定休日:水曜日 営業時間:11:00〜18:00

 アクセス:小湊鉄道上総鶴舞駅周辺だが徒歩圏外。国道297号線から県道148号線へ入って行く。
       途中リンナイガス器具の看板がある、東條商店がある三叉路を右折。進んで行くと山内の
       集落に入るが、そこを越す様に進む。すると「新三川橋」と言う小さな橋があり、渡ってすぐ
       右折する山内ダム方面の道に入る。しばらく進み、右に入る路地の奥。


     
山内の集落を越えた先のここを右折。

ここを降りて行けば到着する。

店内ではチャーシューやタレを販売中。

窓から見える景色は、田舎らしい風景。

アミダくじのような、メニューリスト。 房総の春は、菜の花がそこかしこ。 市原ぞうの国にて〜ゾウの行進が見られる。 市原ぞうの国にて〜キリンも手が届く距離。


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