AFURI(阿夫利) 東京・恵比寿

陽暮れ時が早くなって来た九月の都会で、秋の風が観賞用に置かれたススキの穂を揺らしていた。英字で掛かれた店名を、スポットライトが浮かび上がらせる。ふと電波時計機能付きの腕時計を見れば、午後八時近くの恵比寿駅周辺であった。本日は社内の方の結婚式があり、夕方からの二次会パーティの方で参加させて頂き、新郎新婦のご人徳もあり、それは賑やかなで素晴らしいパーティがとり行われた。


会場を出て、このまま帰るのも何だしと言う事で、こちらに入って食事をとる事にした。醤油でもいいし、塩でもいい。アルコールが軽く入っていた事もあり、気ままな気持ちで券売機に立った。すると「紅の涼麺」なる限定に目が止まり、今年最後の冷やしラーメンと洒落込む事にした。

店内は午後八時過ぎながら、そこそこに席が埋まっており、やはり人気店のAFURIさんであった。店頭のインフォによると、23日は休まず営業だそう。また8月8日にオープンした原宿店だが、厨房メンテナンスの為に現在長期臨時休業中で、10月上旬には再開する予定らしい。後続する入店客は、カップルばかり。夜の街には、カップルが似合う。程なく到着。

おお、ステンレス製のような器は、よく冷えながら店内の風景を映しこませていた。それではと口にして行けば、それはもう美味い美味い美味い美味い美味い。

コシが強く風情のいい細ストレート麺を持ち上げると、自家製トマトソースが寄り添って来て、ハーブが利いたような酸味を舌に残して溶けて行った。

麺の上には貝殻付きのアサリが5個近く乗っていて、一緒に来た貝殻入れに殻を捨てながら思った事は、アフリとアサリは語呂が似ている事だった(おいおい)。そして線切りされた黄色いパプリカに、質の良さそうなチャーシューも入り、スパイスはそれほど強くはなく、冷たい塩スープもその分楽しめた。

気が付けば完食。いや、秋の始まりの時期ながら、都会で口にするには未だ余裕があった気になった、冷たくて美味しい冷やしラーメンであった。

(左フォト) 限定・紅の涼麺 (2009.09.19)







世間は高速道路千円で沸きかえっているが、自家用車を持たない私には関係がなく、そんなゴールデンウィーク真っ只中の、陽が隠れた感じの大空ながらも、何処か陽射しを感じる事ができる、春らしい柔らかな風が吹いていた月曜日だった。

そんな今日は、こちらの初夏限定のつけ麺が、かなり良いらしいと言う事で、出掛ける事にしてみた。まだ食べ歩いて数年しか経っていない時、一度だけ訪問した事のある、ZUND-BAR系のラーメン店だ。

秋葉原で乗り換え、東京方面のホームへ降りると、川崎で鉄道事故があったらしく、京浜東北線が運転を見合わせていた。

本来なら品川までは、快速運転の京浜東北線電車に乗る予定であったが、止む得ずその分混雑していた山手線電車に直接乗車し、恵比寿駅へ降り立った。

そして駅から徒歩で数分の、こちらの店頭に到着。店舗の裏手には、コンクリで塗り固められた渋谷川があり、そこからであろう、そよ風が店内を駆け抜けていた。

数人が券売機の前で待っていたが、ほどなく店内の奥へ消えてゆき、そこで今回お目当ての初夏限定の鶏と帆立の塩つけ麺890円に、肉ごはん400円のボタンも連打した。

前回来た時はかなり盛況だったからだろうが、厨房が若干だけ殺気立っていた事を思い出す。或る程度気合いが入った厨房は、美味しいラーメンが提供されて良い傾向ではあるが、それも度を越すと居心地が逆に悪くなってしまう。

本日はこの春の陽気もあり、裏口から良い風も流れていて、気合いが入りながらも厨房は雰囲気が良い感じだった。改めて周囲を見回すと、店内はやはりお洒落な感じで、その分カップルも多く来店していた。

さりげなく厨房にも目をやると、三河屋製麺の麺箱が在った。またお店のやり取りを聞いていると、やはり限定のつけ麺は人気の様で、随分とオーダーが掛かっていた。程なくして到着。

おお、店内の雰囲気とそう変わらない、お洒落な器に盛り付けられていて、かなりイカしたビジュアル。これはウマそうなつけ麺だ。

おもむろに箸で麺を挟み立て、つけ汁に下ろしてから口にすれば、これはもうもう、いやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い。

繊細な透明感がある程に淡いシフトのつけ汁で、出だしは麺と汁のバランスはどうかと思ったが、重厚的では無いものの、シャープな切れ味の塩気と辛味で、それらをシンプルなバランスの中で合わせていた。

そこに香草などの刻まれた生野菜や、削った柚子が澄んだ青い深みを与え、そんな中に帆立の味をさりげなく露出させており、これは見事な組み立てを成し遂げていた限定つけ麺だった。

太平ちぢれの麺も、こだわりがヒシヒシと感じられるもの。そんなこのつけ麺を、ひと事で言い表すなら、限りなく透明に近いブルー、と言った感じか。(村上龍か)

鶏肉はそんな淡さを壊さない焼かれたササミ肉で、スープ割りもシブさの演出をこと欠かないでフィニッシュが出来て、やはりおそるべしZUND-BAR系、だった。

またその後で楽しんだ肉ごはんは、甘みが適度染み渡った、ほぐれ具合いの良いアマカラの角肉が多めに乗っていて、脂のうま味がまた素晴らしく、無心になってむさぼりつけた、美味しいサブメニューであった。

(左フォト) 初夏限定・鶏と帆立の塩つけ麺/肉ごはん/店舗外観 (2009.05.04)


 AFURI (阿夫利)

 住所:東京都渋谷区恵比寿1-1-7   定休日:水曜日   営業時間:11:00〜翌4:00

 アクセス:JR山手線恵比寿駅西口下車。西口を出たら左手に進んで行き、駒沢通りへ出る。
       そして右に曲がり明治通り方向へ進んで交差点を渡る。渋谷川の渋谷橋手前の
       右路地を入り、少し進んだ左側。



  2009.05.04 店舗裏手に改修を終えた、渋谷川が流れている。   2009.05.04 雰囲気のいい、都会らしいお洒落な店内。


とっても何だか久々の土曜休日である。本八幡に出ても、人の流れが違う。それでもまだ日曜日では無いので人の出はまだマシなのか。今日は夕方から所用が渋谷にあり、昼を過ぎてから都心に向かった。恵比須の何処かにするかと電車の中でラーメン本とにらめっこをしている間に到着。悩んだ末に来たのがこちら。

新感覚らしい。午後三時前に店頭に着くと6人程の列。やはり人気店らしい。店内は何とも良い芳香が食欲を誘う。入り口に券売機があり、醤油らーめんに炙りチャーシューの券を買いしばらく待って着席。ZUND-BARというお店が手掛けたお店らしい。

丹沢山系の阿夫利山の清水で作るラーメンがウリらしい。「目の前にある冷水もそうですかね?」と来たお姉さんに聞くと判らず、別の方に聞いてから、「その水は違う様です」との事。店内の内装等の雰囲気は良いが、どこか違和感を感じる。程なく到着。

湯(スープ)は清水の所為なのか不明だが、良く言えば雑味の少ないまずまずのもの。麺は極細ストレートの割りにはコシの感覚が良い感じ。チャーシューも炙られたので良い脂が余計に甘みが良くなり旨い。ラーメンは、気合いの入ったもので良かった。

(2004.01.24)





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